====== スター・シスター・ウスター ====== === イベント会場 === ; クラリス : まあ…… なんてたくさんの人なのでしょう……。 ; のあ : …………。 ; クラリス : ふふっ、皆さんとても楽しそう。 のあさん。祭りに華を添えられるような、 そんなステージ ができればいいですわね。 ; のあ : その発言は適切ではないわ。 私たちはプロとしてのパフォーマンスをする……。 それは確定事項よ。 ; クラリス : そうですわね。では、訂正を……。 私たちのステージで華を添えましょう、のあさん。 プロとしてのパフォーマンスで。 ; のあ : えぇ。 それが最適確。 [期待してるよ] ; のあ・クラリス : ええ。 はいっ。 ふたりのステージは大いに盛り上がった…… === LIVE終了後 === ; クラリス : お疲れさまでした、のあさん。 皆さんに喜んでもらえてよかったですわね。 ; のあ : パフォーマンスにミスはなかったし、観客が盛り上がるよう、 貴女も私も適度にアドリブを入れていた。 つまり、この結果は予想できていたわ。 ; のあ : でも……そうね。 あの場に流れている熱気を鎮静化せずにすんだこと。 そのことには、私自身安堵しているわ。 ; クラリス : ふふ、そうですわね。 私も安心して…… 安心したら、なんだか、その……。 ; クラリス : お、お腹が……空いてしまいました。 ; のあ : …………。 ; クラリス : ああっ、お恥ずかしいですっ……! ; のあ : ……その欲求は理解できるわ。 私の肉体も、運動と歌唱で消費した エネルギーの補充を求めているもの。 [それなら祭りの屋台をめぐろう] ; クラリス : それは素敵なご提案ですわ。 のあさんは、いかがですか? ; のあ : 異論はないわ。 行きましょう。 ; クラリス : あぁ…… とてもいい香りですわね♪ ; のあ : 遮蔽物のない屋外、立ち並ぶ飲食の屋台…… この環境で香りを遮断することは困難というもの。 そのことは、ステージにいても認識していたわ。 ; クラリス : テージにいても…… では、もしかして…? ; のあ : えぇ。 ステージでパフォーマンスしている時、 私は既にそそられていたわ。……食欲をね。 ; クラリス : まあ……! その……実は、私もなんです。 とてもいい香りがしていたので……。 ; クラリス : あっ! でもステージには集中いたしましたわ。 信じてくださいませ、プロデューサー様! ; のあ : ……話はそこまでにしましょう。 私たちの時間には限りがあるわ。 ; のあ : そしてそれは、提供される料理も同じこと。 すれ違う人々を観察していたが どの手にも大量の料理があったわ。 ; のあ : 仮定ではあるが、祭りの持つ熱量が、 通常よりも多くのエネルギーを消費させる可能性があるわ。 そう、LIVEと同じように。 ; クラリス : まぁ……! では、お店によっては売り切れということも……? それは大変ですわ。 ; のあ : この空腹の衝動は、少量の食べ物だけでは満たせない。 私の体は、炭水化物を必要としているわ。 ; クラリス : うですわね。 では、まずは粉物を中心に……。 ; お好み焼き屋 : おっ、そこにいるのはアイドルのお嬢ちゃんたち! よかったら、ウチのお好み焼きでも食べていってくんな! ; クラリス : ありがとうございます。 それでは3人分いただけますか? ; たこ焼き屋 : いやー、いい歌を歌うもんだね! ウチのたこ焼きもどうだい? サービスしておくよ! ; のあ : では、3人分。 サービスも期待している。 ; 焼きそば屋 : ウチの焼きそばもどうだい? ; クラリス : ありがとうございます。 いただきますわ♪ ; クラリス : ああ……皆さんの善意をお受けしていたら、 大変な量に……。 トレーナー様に怒られてしまうかしら……。 ; のあ : その分、燃焼すれば問題はないわ。 食べましょう。 ; クラリス : そうですわね。 主と食材と料理人の皆さんに感謝して……いただきます。 ぱくつ。 ; のあ・クラリス : …………! …………! ; クラリス : ああ…… 美味しい……! ; のあ : この濃いめの味つけ……悪くない。 空腹が満たされていくわ。 ; のあ : でも、私にはもうひと押し…… 味のチューニングが必要ね。 ; クラリス : のあさん、その赤いものは……? ; のあ : 持参した一味唐辛子よ。 ……このくらいね。 ; のあ : …………ん、合致したわ。 ふふ。 ; クラリス : のあさん……とても嬉しそうですわね。 どんなお味なのでしょう……? ; のあ : 興味があるなら、試してみる? ; クラリス : よろしいのですか? それでは、せっかくですので……。 ; クラリス : ……えふッ。