- クラリス
- 神戸の教会からですか?まあ……ふふっ。プロデューサー様、 見てください。神父様が子どもたちの写真も同封してくださいました。
- クラリス
- みなさん元気そうで 安心しました。やはり便りと言うものは、いつ貰っても良いものですね。それではプロデューサー様、お先に失礼致します。
クラリスは嬉しそうに微笑んで帰っていった……
—日曜日—
書類を取りに事務所へ行った帰り道、クラリスを見かけた……
[声をかける]
- クラリス
- まあ、プロデューサー様。おはようございます。いいお天気ですね。これからお仕事でしょうか?
[もう済みましたので]
- クラリス
- それはお疲れさまでした。私は近くの教会へお手伝いに行くのですが……。プロデューサー様 ご一緒しませんか?
—数時間後—
- 男の子
- クラリスお姉ちゃん、もっとお歌!お歌教えて!
- クラリス
- ええ、いいですよ。私が教えてあげられる歌なら、いくらでも。
- 女の子
- うん!おねえちゃんがテレビでうたってたおうたがいい!
- クラリス
- テレビのと言うと……聖歌ではなく、アイドルの歌を?ええと、プロデューサー様。本日はお仕事ではないですが、構いませんでしょうか?
[もちろん]
- 神父
- 私からもお願いしますよ、クラリスさん。子どもたちが今夢中な歌は、私には教えられませんから。
- クラリス
- 神父様も……ありがとうございます。ではみなさん、今日は特別にアイドルのお歌をやりましょうね。
- 子どもたち
- はーい!
—夕方—
- クラリス
- こんな時間までお付き合いいただいて、ありがとうございます。
- クラリス
- 皆とても楽しそうに歌ってくれて、嬉しかったです。子どもたちも、歌が大好きですから、自然と笑顔になるのでしょうね。
- クラリス
- 私はこの先も、多くの歌に出会っていくのでしょう。それが聖歌であれ、アイドルの曲であれ……人の笑顔と幸せを願って作られた歌は、きっと心に届くものです。
- クラリス
- 子どもたちの笑顔は何より尊いもの。私の歌で、そんな彼らの笑顔を紡ぐことができるのでしたら……。それはとても幸せなことだと思います。
- クラリス
- 私自身の在り方も、歌う場所も……かつてとは少し違うものになりましたが。届けたい想いは、変わらないつもりですから。
[届きますよ]
- クラリス
- ありがとうございます、プロデューサー様。私に……アイドルの道を示してくださって。これからも、どうか私を導いてくださいね。