starlight:sales:sales02
フードファイターC&C!
- ちとせ
- もう、最期のときが来たみたい……。ねぇ、お願いがあるの…あの子に「ごめんね」って、伝えて……。
- クラリス
- そんな……!しっかりしてください、ちとせさん……!ちとせさーん……!
1時間前
- クラリス
- …………。
- ちとせ
- クラリスさん……。すごくふらふらしてるけど、そんな状態で大丈夫?
- クラリス
- ご心配には及びませんわ……。体調はむしろ万全ですから……。それよりも、さあ、向かいましょう……!
- クラリス
- 失礼いたします!店長様…私にくださいませ!
- クラリス
- スーパーミラクルデラックス定食!
- 店長
- あいよ!しかし……いいのかい?お嬢ちゃんたちが食べるようなものじゃないぜ?
- クラリス
- 心配には及びませんわ。スーパーミラクルデラックス定食というモンスターを打ち倒すことを目的として、この地へとやってきたのですから。
- ちとせ
- そういうこと。それにしても、スーパーミラクルデラックス定食って……子供が考えたような名前だよね。
- 店長
- 正解!名前に悩んでいた時、俺の子どもがつけてくれたんだよ。
- ちとせ
- まっすぐなお子さんなんだね♪
- 店長
- さーて、そろそろできるぜ……。はいよ、スーパーミラクルデラックス定食だ!
- ちとせ
- これは……山?
- クラリス
- 山盛りですね。ご飯も、おかずも。
- ちとせ
- ふたりで食べるにしても、すっごい量……。あははー……。
- クラリス
- はい、すごい量ですわね。うふふっ……♪では、ちとせさん……。
- ちとせ・クラリス
- いただきます。いただきます。
10分後
- ちとせ
- もう、最期のときが来たみたい……。ねぇ、お願いがあるの……。あの子に「ごめんね」って、伝えて……。
- クラリス
- そんな……!しっかりしてください、ちとせさん……!ちとせさーん……!
- ちとせ
- モンスターにやられちゃったから、おうちで晩ご飯を食べられないなんて……私の口からは言えないの……。
- クラリス
- そういった大事なことは、ご自身で言ってください。私も伝えたくはありません。あと、すごく残っています。ご飯もおかずも。
- ちとせ
- ああっ……持病の『あと一口食べたら晩ご飯が食べられない病』が……。
- 店長
- ま、女の子ふたりなら、そんなものだよ。頑張った頑張った。ちょっと待ってな。今、水を出して……。
- クラリス
- ……いいえ……いいえ、まだです。私はまだ、負けてはいませんっ……!
- ちとせ
- わぁー。クラリスさん、すごい勢いでモンスターに囓りつくー♪
- クラリス
- ちとせさんの無念は、必ずや私が晴らしてみせますから……!どうか、天から見守っていてくださいませ……!
- ちとせ
- うん!私、ピンピンしてるけど。あはっ。
そして、クラリスは食べ続けていき……
- ちとせ
- すごいすごーい。完食しちゃった。モンスター退治、大成功!クラリスさん、かわいいー♪
- クラリス
- 私、やりました…!
- 店長
- お疲れさん、お嬢ちゃん。
- クラリス
- 店長様。ごちそうさまでした。とてもスーパーでミラクルでデラックスな素晴らしい味と量でしたわ。
- 店長
- ははっ、そう言ってくれるのは嬉しいねぇ。次来る時は、ハイパーギャラクシーウルトラ定食に挑戦してくれ。
- クラリス
- 望むところですわ。ね、ちとせさん?
- ちとせ
- 持病の『揚げ物を一口食べたら満足しちゃう病』が克服できたらね♪
- クラリス
- ちとせさんも挑戦したいそうです。
- ちとせ
- あはっ。……ちょっと伝わらなかったかな?
- クラリス
- 是非挑戦させてほしいと言っています。ねっ、ちとせさん?
- ちとせ
- モンスターを前にしたクラリスさんの圧がすごい………。だれかー、助けてーーー。
- ナレーション
- 『フードファイタークラリス&ちとせ!次はあなたの街へ参上!……するかもしれないぞ!』
- スタッフ
- はい、OKでーす。
収録終了後
[お疲れさま]
- ちとせ
- お疲れさま。コント仕立てのバラエティー収録っていうのも、やってみると面白いものだね。あははっ。
- クラリス
- ふふっ、そうですわね。……では、行きましょうか、ちとせさん。
- ちとせ
- 行くって、どこへ?
- クラリス
- 撮影では、食べている途中のものを、完食したものと交換されてしまいましたよね?私たちが食べた途中のものを、そのままにしてはおけませんわ。
- ちとせ
- ああいうのって、よく知らないけど……残りもすべて私たちが食べるものなの?
- クラリス
- まあまあ、そうおっしゃらずに。撮影を終えたはらぺこスタッフさんたちが美味しくいただく、というのが業界の定番ではあります。でも。
- クラリス
- 小食なのは知っていますけど、まだ、食べられますよね。ね、ちとせさん?美味しいスーパーミラクルデラックスですものね?
- クラリス
- 第2ラウンド、行きますわよ。私たちは、カメラが回っていなくとも、倒すべきモンスターがいるのです。
- ちとせ
- 優しく言っているけど、圧が本物だね。……わかった。食べるよ、クラリスさん。私に代わって……魔法使いさんがね。
[え?]
- ちとせ
- さっき、おなかの音でオーケストラを奏でていたからもしかしたら、食べたかったのかなと思って♪
- クラリス
- ふふっ、では、行きましょうか、プロデューサー様。ちとせさんの部分は、9割5分手つかずです。あの美味しい定食を余すところなく味わえます。
- P
- あれ?……どうしてこうなった?
- ちとせ
- プロデューサーなんだもの、私ができないことを引き受けてくれるでしょ?それに……
- ちとせ
- いっぱい食べる人って、かわいいもの。ね♪
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